こちらは神戸の女子校の講堂で使われていた長椅子。
昨年の夏は一人がけの椅子も含めてなんと約200本!の大仕事でしたが、今年はその残りをお預かりしました。
今回は夙川のISU COBOと、6月から椅子張り工房にリニューアルした河内長野店で作業を分担。
夙川チームは只今、背もたれ部分の再塗装とガタツキ直しの真っ最中です。
塗装ブースにお邪魔して少しお仕事を拝見…着色を終えたばかりのたくさんの長椅子が待機しています。
部分塗装は、元の色にどれくらい近付けられるかが職人の腕の見せどころ!
着色ができたら上から塗装をして完成、よく擦れる一番上の部分(笠木といいます)は二度塗りをしてしっかりと仕上げます。
くたびれてしまった座面をはがしていくと、真っ赤なゴムや、藁、綿など材料は昔から使われていたものばかり。
とても古いもので、なかには一度張り替えた跡があるものも…。
そうした椅子の歴史を感じながら(?)剥がし進めていくと、一番底はこんな感じ…
バネを吊っている紐が切れて飛び出しています…縁の下の力持ちも、こうなってしまうと大変!
こちらは河内長野チームの職人さんにおまかせします。。
このあと長椅子たちは、河内長野のCOBOで座面を張り完成した状態で、夙川へ帰ってきます。
完成のご報告を楽しみにお待ち下さい。
(O)
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