クッション張りの椅子の座板が、ぱっかり割れてしまっています。
この座板はアールがついているので、曲げ合板を使って新しい座板を製作します。
曲げ合板とは、通常の合板(単板の繊維方向を交互に違えて貼ってある)と違い、繊維方向を一定にして曲げやすくしたものです。
合板を数枚重ねて糊付けし、治具を使って曲げた状態で一日固定しておくと・・・
家具の富士・COBO FUJI スタッフがつづる、家具に関する「気づき」のコーナーです!
年代物のサイドボードの修理をしました。
長年の引き出しの開閉により、引き出しの側板と、引き出しを受ける桟がかなりすり減ってしまっていました。
桟を新しいものに取替え、側板のすり減った部分は溝をほって、薄い板をはめ込むことで、無事、スムーズに動くようになりました。
あとは蝶番を取り替えたり、割れて隙間があいた所を埋め木したりなど、細かい補修と塗装をして、できあがりです。
地味な作業ですが、これによってこの家具がまた数年、数十年と使い続けていかれるのかなぁ、と思うと感慨深くなります。
箪笥やテレビボードの改造はよくやりますが、今回は、初めて椅子の改造をやりました。
背と座は全て布で張り込んでしまうので、曲げベニヤや木で補強などをしてから張り込んでいきます。
受注の時は無理な依頼だと思いましたが作業をして、完成品を見てみると、意外に出来るもんだなと感じました。
椅子一脚だとそんなに値段もかからないのでおすすめです。
今回はまったく違う家具に作り変えてしまう家具のリメイクをご紹介します。
お客様からお預かりしたのは思い出の家具の扉と引出です。お引越しで、持っていくことのできない思い出の婚礼家具を、形を変えて残したいとのご依頼をいただき、今回のリメイクが生まれました。
今回、この扉と引出を使って作ったのは椅子です。
扉の中板を使い背板に、引出を少し小さくして座面に使用しました。まったく違う家具へのリメイクですが、とてもよくできたと思います。
もちろん引出も使用できますよ。
思い出の家具の形を変えて使い続ける、とても素敵な事だと思いました。
COBO 鈴木
輸入物の家具では、よくMDFやパーティクルボードのような木のくずを圧縮して成型した物を良く使っているのを見ます。テーブルの天板、箱物の芯材などなど。今回は椅子の座面に使用していました。
椅子の座面はかなり負荷がかかるので(座面の上に立ったりとか)集成材ではなく、積層合板(ベニヤ)等で作った方が強度も出て安心だと思います。
昔、日本建築では、柱は桧、梁は松、床の間は黒柿が適している材料と聞いた事があるので、椅子の座面にも適材適所はあるのだと思います。
COBO 鈴木
今回再塗装の依頼を受けたテーブルは、年数の経過により表面の化粧板を貼り合わせてある糊が切れて、表面の板が浮いた状態でした。
このような場合は新品の化粧合板を貼ってから塗装をします。なので違う木目や違う材種にも変更が出来ます。
cobo 鈴木
先日修理した、アンティークのキュリオケースです。
修理内容は内部の布の張替え、ガラスの入れ替え、真ん中の裏板をミラーに交換でした。
最後にレストア用のオイルを塗ったら見違えるように綺麗になりました。
このような昔の家具には専用のオイルだけで綺麗になるので再塗装の必要もなく、手軽に綺麗になるのでおすすめです。
COBO 鈴木
海外のクラシック調の椅子には、革までアンティーク加工をしている物が多く、今回張替えした、バロッサバレンティの椅子にも仕上げに革に加工がしてありました。
普段使用している革に濃い色を吹き付けて、その後に、その椅子を使用する時に一番擦れるところをスチールウールで色を落としていきます。ジーンズの色落ちみたいな感じをイメージすると分かりやすいです。
アンティーク加工をした革は、色に奥行が出て仕上がるのでお勧めです。
cobo 鈴木
張替えの時に悩むのが張り布を何にするか。
赤や緑、茶色、白はよく選ばれるのですが、青色を選ばれる方はなかなか居ません。
先日、ネイビーで張ったソファーはとても綺麗でしたので張り布でお悩みの時は参考までに。
このソファーに、小さいクッションを付けて、その布地をオレンジや赤、柄物なんかで彩るのも面白いかもしれません。
COBO 鈴木
椅子の張替えの際、布を固定するのに釘やホッチキスみたいな物を使います。当然剥がすときは一本一本抜かなければなりません。
先日、剥がしの作業が終わったテーブルの上に大量のタッカーの針が・・・磁石の形がわからなくなるほど付いていたのは驚きました。
新品の家具を作るときは剥がす作業が無いですが、張替えの時は張っている布を剥がさないといけないため、とても手間がかかる作業なんだと感じました。