今回は塗装のご説明。
塗装を剥がすまでは以前お伝えしましたが、その後のお話です。
女性の方はファンデーションやマネキュアの塗り方を思い浮かべながら読んでくださいね。
通ずるものがあるのでおもしろいですよ。
①最初にこげ茶ならこげ茶の色を塗ってしまいます。ここで木目の出し方を決めます。この後、上に何層もの工程を経て色に深かみが増します。
②木地固めのウッドシーラー剤を塗ります。木の動きをおさえたり、ヤニ止めにもなります。
③ここでようやく下塗りです。ふー
④中塗りです。サンディングシーラー剤で木の保護と厚みを持たせます。
⑤ここで一度研磨します。上塗りの塗装の密着性を良くするためと平滑性を出すためです。
⑥吹きつけ塗装です。色のついた塗料で①で塗った色に深みを持たせます。もうすぐ終わりますよ。
⑦最後にトップコート、色が落ちないように透明の塗装を吹きつけます。目に見える塗り肌と光沢感を出します。
塗装の作業に埃は厳禁。とても神経を使う作業です。
このように何層にも重ねて塗っていくので、深い色合いになるんですね。
出来上がりの色を想定しながら色作りをしていきますので、かなりの経験は必要です。
まったくきれいに塗り直すこともありますし、古いものでしたらあえて使用感を残した塗装にすることもあります。
以上、塗装のふかーいお話でした。
(O)