記事一覧

再塗装の剥がしって大変!なお話

ファイル 4-1.jpgファイル 4-2.jpgファイル 4-3.jpgファイル 4-4.jpgファイル 4-5.jpg

椅子の張替えの次に修理COBOで依頼の多いのが、再塗装。

テーブルの塗り直し、椅子の背もたれ、アーム部分の塗り直しなどなどですが、
ただ、ハイ塗り直しをお願いね!というわけでなく
椅子の場合は張替えやがたつき直しのついでに一部塗り直したり、たんすや棚などは丁番を直したり抽斗の調整もしながらの塗り直しだったりと複合的に修理することが多くなりました。

で、大変なのが、『はがし』

時折、機械でがーっと(関西人は擬態語が大好きです)剥がすだけだからカンタンでしょ?
と思われて悲しい思いをしている塗装担当三本君にインタビューしてきました。

Q.再塗装で一番時間がかかるのは剥がしと言われていますが何が大変ですか?

A.物により剥がし方はさまざまです。
塗装が厚いと剥がすのは大変ですね、無垢材であればある程度機械でそれこそ‘がーっと’研磨できますが荒いペーパーだと研磨痕が残るので気をつけて研磨しないといけないですね。
あと突き板のテーブルも多いですが表面の化粧板って厚みが1ミリもないのがほとんどです。下地板が出ないように慎重に作業を進めないといけないので時間がかかります。
椅子のように平面の少ないものはそれこそ手でペーパー掛けしていかないといけないので完全な手作業になります。

Q.剥がし方で仕上げに影響が出るものですか?

A.もちろんです!
先程の機械の研磨痕もそうですが、木目に逆らって研磨すると色を入れたときにキズとなるので木目に沿って研磨していかなくてはいけないんですよ。再塗装という作業は剥がすことから始まっているんです。

貴重なお話ありがとうございました。

ということで、今回は地味な作業の代表格、塗装の剥がしについてお送りいたしました。

(O)